投資ファンドの種類の一覧(リスト)です(参考:投資信託協会、スナップアップ投資顧問など)。投資対象や投資方法、形態によって様々な種類があります。「アクティビストファンド(モノ言う株主)」「プライベート・エクイティ・ファン(PEファンド)」「ヘッジファンド」など。
「投資ファンド」とは、投資家からお金を集めて運用する基金です。主に企業の株式などに投資をします。利益を投資家に分配します。


ファンドの種類の一覧

投資ファンドの種類
アクティビストファンド 上場企業の株式に投資する。大株主になり、経営者に積極的な提言を行う。「モノ言う株主」の姿勢が特徴的
再生ファンド 経営が不振な企業を買収して事業の再建を目指す。
ベンチャーファンド 未上場のベンチャー企業やスタートアップ企業に投資する。IPOで利益を得る。
プライベート・エクイティ・ファン(PEファンド) 非上場株式に投資する。
ヘッジファンド 空売りや裁定取引などの手法を駆使して利益を追求する。相場の下落局面でも利益を出すことを目指す。

アクティビストファンド(モノ言う株主)

投資ファンドの一つの形態として、「アクティビスト(行動する株主)ファンド」があります。「モノ言う株主」の姿勢が特徴的なファンドです。 「アクティビストファンド」は、上場株式を買い集めて大株主になります。企業に経営効率化や増配、自社株買いなどを要請します。その結果として株価が上がれば、株式を売却します。それによって、高い運用利回りが得られます。 日本のアクティビストファンドとしては、例えば、21世紀に注目された「村上ファンド」があります。阪神電鉄やTBSの株式取得で有名になりました。

再生ファンドなど

企業への投資が主眼のファンドには、経営が不振な企業を買収して事業の再建を目指す「再生ファンド」もあります。 新興企業に事業資金を供給する「ベンチャーファンド」もあります。未上場のベンチャー企業やスタートアップ企業が成長し、IPO(新規株式公開)したときに株を売却し、利益を得ます。 主に非上場株式に投資するファンドは「プライベート・エクイティ・ファンド」(PEファンド)と呼ばれます。

ヘッジファンド

「ヘッジファンド」は最先端の数学・経済学理論や金融手法を駆使して損失の回避(ヘッジ)に努めます。空売りも積極的に行います。高利回りを追求するのが特徴です。限られた数の投資家から資金を集める場合が多いです。通貨や株、債券などに投資しています。 1990年代、ジョージ・ソロス氏が運営した「クォンタム・ファンド」は、有名なヘッジファンドです。世界の為替市場で大きな影響力を持ちました。

投資信託

投資ファンドで個人投資家にとっても身近な存在は「投資信託」です。証券会社や銀行の窓口を通じて、不特定多数の投資家から資金を集めます。上場株式や公社債に投資するものが多いです。

事業ファンド

「投資ファンド」のほか、事業そのものに投資する「事業ファンド」もあります。例えば、映画の製作や競走馬の育成に投資する「現物ファンド」が、事業ファンドの一種です。アニメーションやゲームソフトなどの著作権ビジネスに投資する「コンテンツファンド」もあります。